今回は、『誰と会っても会話に困らない 雑談力サクッとノート』(櫻井弘)より、雑談時に使えるフレーズを8個ご紹介します。
・雑談を上手くできるようになりたい方
・雑談に対して苦手意識を感じている方
フレーズ①:○○のどういうところが好きなんですか?
このフレーズは、【自分の嫌いなものを相手が好きだったとき】に、ぜひ使いたいフレーズです。

僕はカブトムシが大好きで、100匹以上集めているんだ!



(…私はカブトムシ苦手だけど、)
カブトムシのどういうところが好きなの?
「自分は嫌いだ」と伝えると、否定的な印象を与えてしまうかもしれません。
そのため、自分の好き嫌いを伝えるよりも、相手の話を深掘りするほうがいいでしょう。
苦手だということを伝えたとしても、頑なに拒絶するのではなく、「自分は苦手だけど、それの魅力はなに?」というように、相手に歩み寄る姿勢でいましょう。
フレーズ②:○○を始めるきっかけは?
これは、【雑談を始めるとき】にぜひとも使いたいフレーズです。



確か趣味でゴルフをやっているんだってね。
ゴルフを始めたきっかけはなんだったの?



実は、お父さんがゴルフ教室の先生をやっているから、僕も教えてもらったんだ!
気が付いたら、僕もゴルフにはまっていたよ。
このように、なにをやっているかだけでなく、始めるきっかけを聞くことで、話がより一層深まっていくでしょう。
そして、その人の経歴や人間像などを知るためにも役立ちます。
フレーズ③:さぞかし気を揉んだことでしょうね
相手の苦境を聞いたときって、どのような反応をすればよいのか悩みますよね。
そんなときは、このフレーズを使ってみましょう。



実は、飼い犬のポチが怪我をしてしまって、先週まで入院していたんだ。



それは、さぞかし気を揉んだことでしょうね。
今は大丈夫なの?
このようなネガティブな話に対しても、相手に共感をすることで、相手の心が楽になるのではないでしょうか。



相手が大変な状況にあるときってどのような言葉をかければよいのか難しいですが、この言葉は使いやすいですよね。
フレーズ④:ちょっと視点を変えてみましょうか!
これは、雑談とは少しずれるかもしれません。
ですが、会話をしている中で難しいことに直面して、沈黙ができてしまったときに非常に役に立ちます。



これは困りましたね、どうしましょうか…



…なかなか難しい問題ですね。
でしたら、ちょっと視点を変えてみましょうか!
例えば、○○の観点から見てみると、どうですかね?
このように、話が詰まったときに、その空気を打開するのに効果的なフレーズです。



グループワークや会議など、行き詰ると話が続かなくなりますよね。
そんなときに、この言葉を使うことで、打開策が見つかるかもしれません。
フレーズ⑤:そう言われると自信になります
ふと初対面の人からほめられたとき、つい謙遜してしまうときってありますよね。



「いやいや、そんなこと…」って言っていませんか?
でも、自分がほめたときって、相手に謙遜されるよりも素直に喜んでもらえるほうが嬉しくありませんか?
相手もきっと同じです。素直に感謝と喜びを伝えましょう。
具体的には、「ありがとうございます」にプラスして「そう言われると自信になります」と言うとよいでしょう。



褒めた側もより心が明るくなりそうですね!
フレーズ⑥:あっ、もうこんな時間だ!
【相手の話が長く、早く切り上げたいけれど、なかなか言い出せないとき】に使いたいフレーズです。
~取引先での雑談~



~で、なかなか大変だったんですよ。



そうだったんですね。
あっ、もうこんな時間だ!
すみませんが、会社に戻らなければならないため、本日はこれで失礼します。
このときのポイントは、「相手との話が楽しくて、気が付いたら時間が経っていた」といった感じで伝えることです。
これによって、相手に悪い印象を与えずに、話を切り上げることができます。



取引先との会話以外にも、あまり親しくない人との会話を切り上げるときにも使えそうですよね!
フレーズ⑦:さっきの話だけど
私が話しているはずなのに、すぐに話を自分のものに変えてしまう人っていませんか?
そんなときは「さっきの話だけど」を使ってみましょう。



先週初めて北海道へ行ったの!
ラベンダー畑がすごくきれいだったわ!



北海道といえば、僕も去年行ったよ!
そのときは、みんなでかまくらを作って楽しかったなぁ



そうだったのね!
そう、それでさっきの話なんだけど..
このように、相手が自分の話をしたときに、「さっきの話だけど」を使って、話の内容を戻すということを試してみましょう!



全く話を聞いてくれない人には、無理して話をしないというのも一つの手かもしれないですね。
フレーズ⑧:失礼ですが、お名前は何でしたっけ?
これは、久しぶりに会った人の名前を思い出せずに困っている状況です。
「こんなこと言う勇気ないよ」と思った方、ご安心ください。
ただ相手の名前を聞くのではなく、この後にフォローの言葉を使います。
それによって、相手の気分を害することなく、名前を聞き出せるのです。



お久しぶりです、お元気でしたか?



(この人の名前なんだったっけ…)
お久しぶりですね。失礼ですが、お名前は何でしたっけ?



あら、忘れたんですか。
鈴木ですよ。



いえ、苗字はもちろん覚えておりますが、下の名前をお聞きしたくて。



あぁ、そういうことですか。びっくりしました。
下の名前は次郎です。
このように、「苗字は覚えているけれど、下の名前が出てこなかった」というフォローを使うことで、相手の名前を聞き出すことができます。
少し勇気がいりますが、ずっと名前が分からずドキドキしながら話すよりも、名前がわかってから話すほうが楽しく雑談ができますよね。



なかなか驚きの対処法ですよね!
でも、あくまでこれは緊急時の対処法であり、できるだけ人の名前は忘れないように心掛けたいですね。
まとめ
フレーズ①:○○のどういうところが好きなんですか?
フレーズ②:○○を始めるきっかけは?
フレーズ③:さぞかし気を揉んだことでしょうね
フレーズ④:ちょっと視点を変えてみましょうか!
フレーズ⑤:そう言われると自信になります。
フレーズ⑥:あっ、もうこんな時間だ!
フレーズ⑦:さっきの話だけど
フレーズ⑧:失礼ですが、お名前は何でしたっけ?
『誰と会っても会話に困らない 雑談力サクッとノート』では、どんな場面でどんなフレーズを使うとよいのかというような、具体的なフレーズが数百個も載っています。
この本を何度も読み返し、実践を繰り返すことで、着実に雑談力が身についていくことでしょう。



