人口のおよそ5分の1で、少数派な繊細さん。(=HSPさん)
普段の生活をしている中でも、周りの人の感覚が違い、悩んでしまうことも多いでしょう。
そこで、この記事では、「仕事、人間関係の悩みがスーッと軽くなる!『繊細さん』の知恵袋」(武田友紀)を読んで、筆者が特に参考にしたいと思った箇所や、共感した箇所をご紹介していきます。

なにか困ったときのお守りとして、持っていると安心できる一冊です!
・普段から生きづらさを感じているHSPさん
「『繊細さん』の知恵袋」のご紹介


具体的な対処法に入る前に、この本についてのご紹介をします。
「『繊細さん』の知恵袋」では、日常生活において繊細さんが困ってしまうような状況に対する対処法が書かれています。
この本の特徴としては、著者の武田先生の意見だけではなく、さまざまな繊細さんにアンケートを行い、その結果がいくつも載っています。
そのため、いくつもの対処法の中から自分に合ったものを探すことができるのです。



一つの悩みに対して複数人の対処法が書いてあるので、自分に合った対処法がきっと見つかるでしょう。
それでは、「『繊細さん』の知恵袋」の中で、筆者が特に納得した部分をご紹介していきます!
これからご紹介する対処法は、本を読んで筆者が内容を簡潔にまとめたものです。実際のニュアンスと異なる可能性がありますので、ご了承ください。
悩み①:雑談が苦手


著者のポイント:ふと思ったことを口に出してみて
この本の著者は、雑談は目的があって行うものではなく、子犬のじゃれ合いのようなものだとしています。
だからこそ、深く考えるのではなく、思いついたことを口に出すことをすれば、雑談が生まれるのだそうです。



雑談をするときにも「どんな話をすれば相手が楽しんでくれるかな」などと考える繊細さんはきっと多いですよね。でも、「雑談=子犬のじゃれ合い」だと考えると、少しは気が楽になるのではないでしょうか。
・話し手側ではなく、聞き上手になることを意識
・「相手も雑談が苦手かも」と考える
・距離感を保つ
私が普段行っている対処法は、アンケート結果の1番目の「話し手側ではなく、聞き上手になることを意識」が最も近いです。
私自身、今までは「話し手側にならないといけない」といった想いを抱いていました。
しかし、ある日ふと、「相手は楽しそうに話している。それだったら自分が無理に話す必要はないのではないか」という考えが思い浮かびました。
それ以降は、相手から話しかけられたら、あいづちなどを入れながら聞き役になっています。
また、相手から話しかけられなかったら、無理に自分から雑談はしないようにしています。



無理して話そうとしなくなってから、雑談に対する苦手意識が今までよりもだいぶ減りました。
悩み②:はっきりと断れない


著者のポイント:軽く明るく断ろう
「断る=人間関係が悪くなる」というのは誤り。
このことを理解できていると、考えすぎずに、明るく断ることができると著者は述べています。



確かに、断ったからといって人間関係が悪くなるということは滅多にないですよね。
人間関係は一度置いておいて、引き受けるかどうかを判断すると、自分が望んだ返答をしやすいでしょう。
・「自分を休ませる」のも用事だと考える
・理由は述べずに「その日はごめん」
・「絶対に断るぞ」と決意しておく
非繊細さんに比べて疲れやすい繊細さんですが、断るのが苦手で、ついキャパオーバーしてしまう方も多いのではないでしょうか。
初めのうちは断るのが難しいかもしれませんが、断れるようになると、精神的にも時間的にも余裕が生まれてくると思われます。



何度か断っていくうちに、「断っても大丈夫なんだ」という感覚をつかめるはずです!
「断るのが苦手」と悩んでいる方の中には、急にバイトのシフトに入ってほしいと頼まれて、断れない方も多いのではないでしょうか。
そのような悩みを抱えている方は「急にバイトのシフトを頼まれたらどうするべき?」という記事で、詳しく説明しているので、ぜひ合わせてご覧ください。
悩み③:周りの人に繊細さん(HSP)であると伝えるべき?


著者のポイント:伝えるなら信頼できる相手に
HSPであることを理解してくれるかどうかは相手によるため、「この人になら話しても大丈夫そう」だという人を選ぶのが良いそうです。
また、伝えるときも単に「HSPなんだ」と伝えるよりも、具体的に「疲れやすいんだ」などと言う方が、相手も動きやすいためおすすめだと述べています。



間違った相手に伝えてしまうと、あとで後悔することになるので注意です…
・HSP診断テストを一緒にやる
・「私、HSPっていうものみたい」と話してみる
・客観的なデータを多めに伝える
HSPだと伝えるかどうかはとても悩ましい問題ですよね。
私自身は、HSPだと伝えない派です。
とはいえ、何も言わずにひたすら我慢するということではありません。
「自分は疲れやすい気質なんだ」「人混みが苦手なんだよね」というように、間接的に伝えることをおすすめしています。



具体的に伝えるといった部分については、著者の武田先生と同じ考えです。
私自身の考えは「HSPだと周りの人に直接的に伝えない方がいい理由と対処法」で詳しく書いているので、気になる方はぜひこちらもご覧ください。
悩み④:空調の温度、光、音が気になる


著者のポイント:自分にとって心地よい環境を作っていこう
周りの環境を整えることによって、自分自身のことも整えることができるとしています。
そして、ここでは色々な繊細さんが行っている工夫が書かれています。
温度の対処法
・エアコンでこまめに温度調整
・羽織もので調節
光の対処法
・ブルーライトカットメガネやサングラスの着用
・カーテンをうまく使う
音の対処法
・ノイズキャンセリング機能つきのイヤホンを常備
・好きな音楽を聴いて嫌な音を紛らわす
においの対処法
・マスクで刺激を和らげる
・自分の好きなにおいで気持ちを上げる(アロマミスト、ハンドクリーム、柔軟剤)
これらの対処法は本で紹介されている一部ですが、参考になりそうなものが多くありますね。
この中で試したことのないものがあれば、ぜひ一度試してみてください。
自分なりの対処法を見つけることができると、居心地の良さもだいぶ変わってきますよ。



私もノイズキャンセリング機能つきイヤホンにはいつもお世話になっています!
まとめ


この記事では、「仕事、人間関係の悩みがスーッと軽くなる!『繊細さん』の知恵袋」(武田友紀)から、特に「皆さんにぜひ伝えたい!」と思ったものをいくつかご紹介しました。
この本には、もっとたくさんの知恵が詰まっているので、役に立つ知恵が得られるかもしれません。
普段の中で生活が辛いと感じている方はぜひ一度読んでみてください。



