
今日中にこの資料をまとめなきゃ。でも、明日の発表の最終チェックもしないといけないし。あぁ、やることが多すぎてつらい!!
あなたはこのような状況に陥ったことはありませんか?
完璧を求めるがあまり、自分のキャパシティーを超えてしまうと、時間的余裕はもちろん、心の余裕も失われてしまいます。
そこで、この記事では、完璧主義を手放すための考え方を一つご紹介します。
・完璧主義な方
・キャパオーバーになりがちな方



私自身、キャパオーバーになりやすく、心に余裕を持てない日々もありました。
しかし、今からご紹介する考え方を知ってからは、完璧主義ではなくなり、キャパオーバーになることが圧倒的に減りました。
みなさんもぜひお試しください。
完璧主義を手放す考え方:パレートの法則
見出しにもあるように、完璧主義を手放すための考え方は「パレートの法則」です。
そもそも、パレートの法則という言葉をご存じでしょうか。
この言葉は、「2:8の法則」「80:20の法則」などの呼ばれ方をすることもあります。
パレートの法則は、「全体の数値の8割は、全体を構成する要素のうちの2割の要素が生み出している」(引用元:マケフリ)ということを意味しています。



んー、まだあんまりピンとこないなぁ
それでは、具体例を考えてみましょう。
具体例①:売上の8割は、全顧客のうちの2割の人々(お得意様)が生み出している
具体例②:普段着ている服の8割は、自分の所有している服の2割(お気に入りの服)である
このように、パレートの法則は我々の身近なところにもあるのです。



なるほど、パレートの法則については何となく理解できたよ!
パレートの法則について、もっと詳しく知りたいという方は、ぜひ以下の本を読んでみてください。



でも、なぜパレートの法則の考え方を知ることで、完璧主義を手放すことができるの?
確かに、先ほど説明した具体例だけでは難しいかもしれません。
では、次の例の場合はどうでしょう。
具体例③:試験勉強において、全体の中の重要なポイント(2割)を押さえることで、大半の部分(8割)をカバーすることができる。
つまり言い換えると、2割の努力で8割の結果が出るということなのです。
さて、冒頭の話に戻すと、キャパオーバーしてしまう方は次のような特徴があると思われます。
・あれもこれも頑張りすぎてしまう
・優先順位をつけることが苦手
そのため、全部のことを10割で取り組もうとし、結果としてキャパオーバーになってしまうのです。



私自身、優先順位をつけるのが苦手で、全部ちゃんとやらなくてはと考えていました…
そこでパレートの法則が重要になってくるのです。
パレートの法則の考えでは、2割の努力で8割の結果がでます。
つまり、キャパオーバーになりやすい人は、10割ではなく8割の結果を目指すということを意識すればよいのです。
10割の努力→10割の結果
2割の努力→8割の結果
どうでしょう、これまでの10割の努力を2割の努力に減らしたら、心に余裕をもてそうではないでしょうか。
パレートの法則は必ずしも2:8になるわけではなく、3:7などの場合もあります。
この記事では、「小さな要因が結果の大きい部分をもたらす」といった意味で使います。
パレートの法則の体験談



とはいえ、本当に2割(重要な部分)の努力で8割の結果がでるの…?
このように考える方も多くいるのではないでしょうか。
私も、はじめのうちはそのように考えていました。
しかし、私自身がパレートの法則が当てはまる経験をしてからは、「完璧を目指す必要はない。少しの努力でもある程度の結果は出る。」ということを学びました。



それ以降は頑張りすぎることが減り、徐々に心にも余裕が生まれてきました。
私がパレートの法則を経験したのは、大学の勉強についてです。
ここからは私の体験談をご紹介します。
大学1年の前期
・授業は完全オンライン授業
・アルバイトもしていない
・実家暮らし
このような状況であったのにも関わらず、この頃の私は全く暇ではなく、常に時間に追われていました。
それは、大学の授業や課題を完璧にこなそうとし過ぎていたためです。
・レジュメがあっても、ノートに一からまとめ直す
・先生の言葉を一言一句聞こうとする
・レポートを見直しは5回以上
このようなことを行っていたため、大学1年の前期は全て授業の予習・復習と課題に費やしていました。
そのかいもあり、成績に関しては非常によかったです。



しかし、常に勉強に追われている感覚で、つらかったです…
大学2年の前期
・週3日は大学で対面授業
・アルバイトは週3日
・サークル活動もときどき参加
これを見ると、大学1年の頃よりも忙しそうに見えますが、体感としては大学1年の頃のよりも時間的にも心的にも余裕がありました。
それは、パレートの法則の考え方を知り、頑張り過ぎないことを意識していたからです。
例えば、
・ノートは作らずに、レジュメに書き込むことで時間短縮
・先生の話を少し聞き逃しても、何となくわかればOK
・レポートは一度見直して、その後時間をおいてからもう一度見直したら提出
このように、頑張り過ぎをなくすことによって、大学の勉強や課題に費やす時間は半分以下に減りました。



時間の余裕ができたことで授業の勉強以外にも、自分が興味のある分野の勉強をしたり、楽しい大学生活を送ることができるようになったりしました。
そして気になる成績ですが、1年の前期と比べると若干下がりましたが、約5%の減少にとどまりました。
つまり、勉強時間は半分以下になったのにも関わらず、成績はほとんど下がらなかったのです。



完全に2:8というわけではありませんが、パレートの法則の効果を実感できました。
パレートの法則では、2割の努力で8割の結果と言っていますが、努力の量を適当に2割にして結果が出るのではなく、重要なポイントの2割を押さえることが大切ということなので、そこは注意しましょう。
まとめ
もしもあなたが今、キャパオーバーで悩んでいるのであれば、一度自分自身で試してみることがおすすめです。
私は一度、パレートの法則を経験したことによって、完璧を目指さなくても何とかなるものだということを実感することができました。
しかし、いきなり重要なところで力を抜くのは勇気がいると思いますので、まずは小さなところから試してみてはいかがでしょうか。
完全を目指さなくても大丈夫ということを体験し、心を楽にしちゃいましょう!



